創業時でも可能な資金調達
良いビジネスプランさえあれば自己資金がなくても起業できます。
通常の融資は決算や確定申告上の利益など実績を重視して審査されますが、創業時でも利用可能な資金調達方法は多数あります。
これから創業・開業を検討している人のために、実績がなくても利用できる資金調達をまとめました。
日本政策金融公庫
政府系金融機関の日本政策金融公庫では一定の条件を満たせば、無担保・無保証人で最大3,000万円、担保・保証人ありなら最大7,200万円まで利用可能です。
雇用の創出を伴う事業など厳しい利用条件がありますが、まとまった資金調達が必要な場合にもっともオススメできる資金調達方法です。
日本政策金融公庫の資金調達できる上限や概要はコチラのページで詳しく紹介しています。
▼ 創業融資はいくらまで融資可能?
信用保証付の融資
創業時では実績がないですが、代表者とは別に保証人を立てれば民間金融機関から借入できる場合があります。
しかし、身近な人に創業融資の保証人を引き受けてもらうのはハードルが高いです。
そこでオススメなのが信用保証協会の信用保証サービスです。公的機関の信用保証協会が保証人になってくれることで民間金融機関からの融資を利用しやすくなるものです。
信頼できる保証人によって銀行から見れば貸し倒れリスクがなくなるので、信用保証協会の保証を得られれば高い確率で審査に通ります。
全国にある最寄りの信用保証協会で手続きを行い、しっかりしたビジネスプランを持っているか審査されます。
また、借入する金融機関の利息とは別に保証料が必要になります。
保証料の相場は0.5~0.8%ほどです。
エンジェル投資家
エンジェル投資家とは個人で今後成長を期待できる企業や事業に投資や出資をする人です。
昨今はインターネットのマッチングサービスが普及したことで誰でも手軽にエンジェル投資家の募集をしたり、コンタクトを取ることが可能です。
エンジェル投資家の場合は経営に携わることを条件にされることが多く、理解ある投資家を選ばないと資金提供を受けた後にトラブルになります。
同じような仕組みでファンドなど金融機関の行うベンチャーキャピタルの方法もあります。
ベンチャーキャピタルは主に上場を目指す企業への出資になるので、創業時の出資を募る場合は将来的に上場を目指せるようなビジネスモデルでないと難しいです。
エンジェル投資家では、経営に携わったり安定した配当を用意するなど、上場を目指す事業規模でなくてもビジネスプランさえ良ければ出資を受けられる可能性があります。
ファクタリング
ファクタリングは売掛債権を譲渡する資金調達方法です。
創業直後でも信頼できる元請け会社からの売掛債権であれば、民間ファクタリング業者に買取してもらって早期現金化できます。
手数料は取られますが、仕入れ費用のかかる仕事の受注や売掛サイトの長い場合に効果的です。
2社間ファクタリングであれば売掛先に知られずに利用できます。
審査は売掛先に対して行うので、創業直後であっても売掛先の信用度が高ければ好条件で利用できます。
ファクタリングについてはコチラのページで詳しく紹介しています。
▼ ファクタリングとは?
親族、知人からの借入
創業後は資金難に陥ることが多いですが、どんな方法でも困難な時期を乗り切って、軌道に乗ったりターゲットに対してサービスの認知や営業活動が一巡するまでは頑張って続ける事が大切です。
どうしても資金が足りなくなった時は親や知人に頭を下げて借りることも効果的です。
どれだけ信頼関係のある人であっても、ビジネスプランや将来性、リスクなどをしっかり説明するようにしてください。
ベンチャー企業は時に泥臭い運営をすることを求められます。
他に方法がないときはプライドを捨てて可能性のある人に相談してみてください。