商工会議所とは
「商工会議所」とは、全国各地にある非営利経済団体です。
地域での個人事業主や中小企業の経営を応援するため、経営相談や国際化支援などの取り組みを積極的に行っています。
時折「商売を始めるなら、その地域の商工会議所へ加入すべき」という人が見受けられるほど商工会議所は重要な存在です。
しかし、本当に誰でも加入すべき存在なのでしょうか?
商工会議所に加入すべきかどうか検討するために、メリット・デメリットを考えていきましょう。
商工会議所に加入するメリット
商工会議所に入るメリットは大きく分けて「人脈」「限定サービス」「資金調達」の3つです。
それぞれを詳しく深掘りしていきましょう。
地域で人脈を作れる
商工会議所に加入しているだけで「地域住民からの信頼を得られる」というメリットがあります。
また加入すれば商工名鑑という名簿に自社の名前が記入されるため、地域住民に対する知名度が上がり、消費者との人脈の形成を行うことも可能です。
加入しているという事実が確かなメリットになります。
会員限定のサービスが受けられる
商工会議所の会員になると、会員限定のサービスを受けられます。
商工会議所主催のセミナー、交流会、商談会など、様々な会合に参加できるのです。
また「福利厚生代行サービス」を利用すれば、自社の社員に低コストで福利厚生が用意できます。
自社に福利厚生を充実させる体力がない場合にも商工会議所への加入がオススメです。
資金調達の手段に選択肢が生まれる
会員限定サービスの一環として、様々な相談に対応してもらえます。
「資金調達方法の相談」もその1つです。
自社で利用できるであろう融資、もしくは助成金や補助金の提案を行ってくれます。
商工会議所に所属しているという事実がすでに自社の社会的信頼度を高めてくれるので、アドバイスに従って資金調達を行うことで多くの企業が助けられてきました。
商工会議所に加入するデメリット
加入することでメリットがたくさんある商工会議所ですが、一方でデメリットも存在します。
そのデメリットは主に「お金」にまつわる点にありました。
入会費・年会費がかかる
商工会議所は入会費と年会費がかかります。
その金額は会社の資本金や従業員数によって決定されるため、従業員数が多く資本金を高額に設定している企業は、数十万円単位の大きな負担を求められてしまうのです。
入会費や年会費は各地の商工会議所によって設定金額が異なるので、しっかりと確認した上で加入を検討しましょう。
目的がある場合に加入がオススメされる。
商工会議所は、地域に根ざした個人事業主や経営者にとって加入のメリットが大きい組織です。
しかし加入に際して、費用が求められます。
そのため、会費の負担と入会したことによる特典の価値が釣り合っている場合のみ、入会がオススメです。
特典自体は社員教育から資金調達の相談まで幅広く用意されているので、まずはお近くの商工会議所のホームページをご覧になってみてはいかがでしょうか?